令和2年1月25日県民能「野守」

ご無沙汰しております、観世流能楽師中森健之介です。

令和となりました2019年も終りとなりましたが、今年は様々なお役を頂戴し、務めさせていただきました。今年は特に世阿弥作とされます、「田村」「鵺」という一般の方にも知名度のある曲を若い時分に演じることができたことは大変な幸運でした。

また、来年・令和2年最初の県民能にてシテを演じさせていただきます「野守」も世阿弥作の名曲です。奈良は春日野にて、「野守の鏡」とはなんぞや、ということを超常現象を通して山伏が伝えられるという内容になっております。

左記の写真のような手で掲げるような大きさの、野守のみにしか使われない「鏡」というものを用いる曲となっております。

「鏡」というものと馴染みの薄かった古の空気を知ることができる名曲です。

是非足をお運びいただければと存じます。

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